<ゼロックス杯:広島2-2(PK4-3)鹿島>◇1日◇国立

 6季ぶりに古巣復帰を果たした広島FW久保が、チームに勝利をもたらした。2点ビハインドで迎えた後半12分、ピッチに入ると流れが一変。同33分にPKを獲得し、キッカーを志願。1度は成功したが、味方が蹴る前にエリア内に入ったとして、蹴り直し。だが、重圧をはねのけて、ネットに突き刺した。

 約1年ぶりの公式戦ゴールにも「よかったです」と喜びは控えめ。しかしチームに与えた影響は大きい。同点弾の佐藤寿は「タツ(久保)さんが入り相手DFが下がって、中盤が自由になった」と感謝。ペトロビッチ監督も「久保はクオリティーを見せてくれた」と賛辞を送った。長いJ2での戦いが待つ。それだけにドラゴンは「恩返し弾?

 1年通してやれれば」とあくまで静かだった。