左足首ねんざで全体練習から離脱中のJ1磐田MF駒野友一(26)の、開幕戦出場が微妙になってきた。4日の練習も別メニューで調整。今日5日に部分合流し、順調なら明日6日から完全合流する予定だが、9日の開幕柏戦(柏)まで時間は少ない。「全試合先発」を目標に掲げる駒野だが、出場できたとしても、ぶっつけ本番の状況になってきた。

 ミドルキックの練習で、駒野は最後まで左足を使わなかった。生駒フィジカルトレーナーと行った最後の状態チェック。「左では蹴らなかったですね。(その前の練習で)何回か蹴ってまだ痛みがあるので。(痛みは)簡単には取れないと思う。ただ、怖さはなくなってきた」。深刻な表情ではなく、淡々と話した。

 開幕戦には「出たい」と直訴する。昨季は広島で全34試合に出場。「今年も全試合に先発してチームに貢献したい。優勝するために(磐田に)来たから」。だが代表の中国遠征で痛めて2週間。内山監督は「連係は心配していないが、ゲームコンディションに不安が残る。90分間の試合を2週間もやっていないのは、きつい」と心配を隠せない。

 未定だった新居がようやく決まり、来週には引っ越す。離れていた家族にもやっと会える。そんな喜びを前に、試練が立ちはだかる。開幕戦まで残り4日。磐田の「右の翼」は、果たして間に合うのか。【今村健人】