<J2:愛媛2-1熊本>◇第1節◇8日◇ニンスタ

 敗れはしたが、熊本の池谷友良監督(45)は手応えを口にした。「Jで十分、戦っていけると感じ取れる試合だった」。J2参入初戦は、序盤から前線でボールを奪うチームカラー全開。後半は2失点を喫したが、FW高橋泰(27)がクラブのJ初得点で反撃した。

 初陣にまとったアウェーユニホームの色と同じ白星は取れなかったが、赤く燃える熊本の攻撃は見せた。立ち上がりから積極的にボールを回し、前半は愛媛の4倍のシュート8本を浴びせた。「ある程度やれた実感で、強い気持ちをもって後半に入れなかったのかも知れない。フィジカル面で足りない部分もあった」。池谷監督が悔やんだ後半の立ち上がりに、ディフェンスラインの戻りが遅くなり失点した。0-2となった後、4バックから3バックに変更してFW山内祐一(23)を投入。攻めの姿勢を取り戻して迎えた後半35分、GKのロングフィードがペナルティーエリアに入る直前に、高橋が左足でファーに流し込んで1点反撃。クラブのJ初得点に、高橋は「点差がなければ喜べたけど。次は勝ち試合にするゴールを挙げたい」と、ホーム開幕の草津戦(15日午後3時、熊本)での初勝利を誓った。【佐藤千晶】