コンビプレーで相手守備網を破り、今度こそ08年初ゴールだ!

 J2仙台は12日、泉サッカー場で16日の岐阜戦(アウェー)に向けた練習を行い、手倉森誠監督(40)は大半をシュート練習に費やした。FWとMFが2人1組になりフィニッシュまでの流れを確認したが、これまでと違うのはオーバーラップする選手を待たないこと。2人だけで最終ラインを崩すことに意識が置かれた。

 完封された開幕湘南戦の反省が、微調整のきっかけだ。相手ペナルティーエリア付近でボールを回し続ける時間が多く、崩せないまま相手の「壁」にシュートを打つシーンが目立った。指揮官は「工夫とは、パスを多くすることじゃない。2人で破るんだ、という意識を持ってほしかった」と、この日のシュート練習の意図を熱く語った。

 監督の思いはFW陣に伝わり平瀬、中島、中原の3人は「点を取れってことですよね」と口をそろえた。中原の縦パスを決めた中島は「2人の距離感とか、ゴールに向かう同じ絵を描くことが大事」と話す。岐阜戦はシュートまで時間をかけずに、今季初のゴールと勝利を奪う。【山崎安昭】