<J2:湘南2-0熊本>◇23日◇熊本

 熊本が参入3試合目で初めて無得点に終わり、連勝を逃した。昇格を狙う湘南の厚い攻撃に食い下がったが、後半は失速。シュートが1本も打てないまま2点を失い、初の完封負けでJの壁にぶち当たった。

 熊本の池谷友良監督(45)が「このリーグで、どの程度戦っていけるかが分かる試合」と位置づけていた、昨年6位の湘南戦。強い雨の中、前半は5本のシュートを記録し、チャンスをつくったが、ゴールに結びつかなかった。池谷監督は「Jで、ある程度やれるとは感じた。勝負がかかるギリギリの判断、パス、奪った後のスピードなど、相手とは、ちょっとした差がある。その、ちょっとした差が大きい」と話した。手応えと課題と、両方が見えた上位との対決だった。

 ゲームキャプテンを務めたDF上村健一(33)は、悔しさを隠さなかった。「自分らは、このリーグで一番下。必死さや、ハードワークがベースにあるべきなのに、それが出ないのが寂しい。みんなで、もう1度考え直さなければ」。鳥栖と初の九州ダービーを戦う次節(30日)へ向け、仕切り直す。【佐藤千晶】

 熊本DF車(25歳の誕生日を白星で飾れず)「内容は良かったが、ゲームを落として残念。今日のことは忘れて、次の試合に集中したい」