川崎FのGK川島永嗣(25)が、2日の札幌戦(札幌ド)で相手MFクライトン封じを狙う。04、05年には名古屋でともにプレーした元同僚は、今季札幌の公式戦全6得点に絡むなど、すっかり大黒柱となっている。川島が日本代表遠征で不在だった3月23日ナビスコ杯での対戦でも、クライトンのFKとCKから2連続失点し、川崎Fは1-2と敗れた。

 「キックの精度が高く、ゴールも狙ってくるし、起点にもなれる」。その怖さも特徴よく知る川島は、相手を警戒しつつ、1日には入念にセットプレーへの対応を練習した。力強いパンチングで浮き球を確実にはじいていた。

 ナビスコ杯では、クライトンがボランチからトップ下に上がった後半にパワーで押し込まれた上、DFが小突かれるなど執拗(しつよう)な挑発行為を受け、リズムも崩した。川島はそんな荒っぽさも分かっている。「そういう状況になったら、僕も指示したい」。最後尾からチームを立て直すつもりだ。FWジュニーニョが左太もも裏痛から、FW黒津が右ひざ痛から復帰し、ほぼベストの陣容もそろい、勝利への鍵は守護神に託された。【村上幸将】