<J1:横浜3-0東京>◇第4節◇2日◇ニッパ球

 08年も不敗伝説を守る!

 横浜MF山瀬功治(26)が、東京戦で今季初得点を含む2得点1アシスト。3―0勝利の立役者になると同時に、05年の横浜移籍以来の公式戦得点時不敗記録(代表戦含む)を、24に伸ばした。

 重心の低い突進は誰にも止められなかった。0‐0の後半開始直後。山瀬功は中盤でこぼれ球を拾うと、前方のスペースを生かし、一気にドリブルを加速した。鋭い切り返しで東京DF茂庭をかわし、右足を振り抜き得点。たった1人で、東京守備陣を打ち砕いた。

 今季はトップ下からボランチにコンバート。「エネルギーの使い方が難しい。ゴールに近づくまでに息切れしてしまっていた」と話すように、昨季2ケタ得点の決定力が影を潜めていた。それでもこの試合の先制弾のシーンでは、約40メートルをトップスピードで走りきった。「だいぶエネルギーの使い方が分かってきた」と、手応えを強調した。

 時差ぼけも克服した。3月26日に日本代表として、W杯予選バーレーン戦に出場。6時間の時差に「まだ夜は午前2時くらいまで眠れない」とこぼす。それでも前夜は薬も服用し、何とか睡眠を確保。ナイトゲームだったことも後押しし、実力を発揮した。不敗神話を持つエースが、名門を優勝戦線に押し上げる。【塩畑大輔】