熊本の守護神が「完全復帰」した。GK小林弘記(30)が2日、約3週間ぶりに全メニューに参加。次節ホーム山形戦(6日)出場は微妙だが「ポジションを取り戻す」と、早期復帰を誓った。

 昨年はJFLでフル出場し、J参入を支えた小林弘の元気な声が、練習に活気を与えた。2月に右ひざ靭帯(じんたい)炎症を起こし、開幕スタメンを新人GK吉田智志(18)に譲った。3月13日の練習中には約1メートルの至近距離から、シュートが右目を直撃。安静を命じられ、約10日間、練習ができなかった。「このチームを初めて(スタンドの)上から見て、勉強になった。出たら修正したい部分もある」と、開幕から4戦連続失点中の守備の立て直しに意欲を見せた。8日にはDF上村健一(33)とともにチームを代表し、新日本プロレスの獣神サンダーライガーとトークショーで共演する。アントニオ猪木ファンの小林弘は「受け身の技術について聞きたい」と「異種格闘技戦」も、こやしにするつもりだ。【佐藤千晶】