アツは、アニキがつぶす-。J2仙台MF永井篤志(33)が2日、次節6日に対戦する横浜FCのMF三浦淳宏(33)を封じ込める決意を語った。小学校から国見高まで同じ釜の飯を食った仲で、三浦淳のプレースタイルを熟知。前節水戸戦で見せた「ぶれ球シュート」に警戒心を強める選手が多い中、自らが壁となって相手から自由を奪い、仙台勝利の原動力になる構えだ。

 普段から電話でやりとりする友人でも、ピッチに入れば関係ない。永井は「あいつも年取ったんで、プレーも変わっているかもしれないけど、クセは分かる」と不敵な笑みを浮かべた。三浦は、国見高時代の92年度に全国高校選手権を制覇したチームメート。「あいつが左ハーフで、僕が司令塔だった…」と、少しばかり感傷に浸ったベテランは、すぐに6日の対決に頭を切り替えた。

 「あいつはどっちの足も同じように打てるのが一番ヤバイ」と永井。頭の中に三浦淳のプレースタイルを思い浮かべながら、それでも余裕さえ感じさせる笑みを浮かべて言葉を続けた。「多少プレッシャーかけるだけで大丈夫」と、性格まで熟知している「旧友」の攻略に自信を見せた。

 FW中原をはじめ、前節水戸戦で2-2の引き分けに持ち込んだ三浦の「ぶれ球」を警戒する選手が多い。だが永井は「マッチアップしたら、つぶしにいきますよ」とキッパリ。相手の長所を消すためにも、中央でフリーにさせないよう細心の注意を払う。ここまでリーグ戦での直接対決は4度。1分け3敗と分は悪いが、今度こその「ストップ・ザ・アツ」に、永井は鼻息を荒くした。【山崎安昭】