連敗脱出へ、福岡の元日本代表FW黒部光昭(30)が自腹で設備投資だ。自身で購入した高圧酸素カプセルを16日、クラブハウス内に設置。チームで共用し、仲間の体のケアにも役立てる。

 黒部が昨年、在籍していた千葉では、治療の一環として高圧酸素カプセルを使っていた。ほかにも同カプセルを所有するクラブは多く、今季J1に復帰した札幌、東京V、京都も完備。福岡も3月中旬に試験的に設置したが、購入は見送られた。そこで購入を検討していた黒部が、自分のカプセルをクラブハウスに設置する許可を取った。「疲労感を取りやすいし、FWというポジションがら、けがへの備えは必要」と、ひざを痛めた経験から、1台340~500万円の高額出費も妥当と判断。「メーンは自分が長く現役を続けるためだが、チーム全体のコンディションを上げることになれば良い」と早速、練習の合間に入り疲労回復に努めた。【佐藤千晶】