鳥栖が対福岡4連勝で「立場逆転」を証明する。次節20日に九州ダービーを控えた岸野靖之監督(49)は17日、雨の中で1時間以上、居残り練習に付き合った。福岡には昨年の開幕戦で0-5で敗れた後、3連勝中。現在リーグ2位で、11位の福岡に大きく水をあけているが「上から目線」ではなく、泥臭さは忘れない。

 全体練習が約2時間半で終わった後も、大多数の選手が鳥栖市陸上競技場に残った。岸野監督は「選手の努力を結果につなげたい」とシュート練習を、ずぶぬれになりながら見守った。開幕から6戦負けなし。九州Jクラブ1号の福岡を追い続けてきた鳥栖が、今季は上位に立っている。それでも「去年は3勝したが、勝ち点差1で福岡が上(7位)だった。自分では、今は(鳥栖が)上だと思っている。でも、それは勝って初めて言えること」と話す。指揮官は最も近いライバルをたたき、開幕ダッシュが実力だと示すつもりだ。【佐藤千晶】