<J2:福岡2-0鳥栖>◇第8節◇20日◇レベスタ

 福岡が「北京世代トリオ」の活躍で、鳥栖との九州ダービーを制した。前半12分、FW田中佑昌(22)が今季初ゴールで先制すれば、今季初スタメンのDF柳楽智和(22)は、得意の対人プレーで相手2トップを抑え完封を呼び込んだ。今日21日から五輪代表候補合宿に参加するMF中村北斗(22)も、フル出場で連敗ストップに貢献した。

 「レベスタ劇場」の幕開けだ。ヒーローインタビューで田中が「大事な試合で点を取れて、勝てて良かった」と言うと、同期の2人が乱入。中村が「気持ち良く代表(合宿)に行けまーす」、柳楽が「福岡最高!」とマイクパフォーマンスを繰り広げると、観客の盛り上がりは最高潮に達した。前節、岐阜に1-5と大敗したショックと、鳥栖に昨年3連敗した屈辱を振り払い、リトバルスキー監督(48)は「我々にとって大きな1勝だ」と拍手を送った。

 田中は「試合前に同期3人で、お互い、しっかりやろうと話した。北斗が代表に選ばれて良かったが、おれとナギ(柳楽)も負けないように頑張らないと」と刺激を受けている。2年8カ月ぶりに、そろって先発したトリオが福岡に元気を呼び戻した。【佐藤千晶】