<J1:東京V3-1札幌>◇第11節◇6日◇札幌ドーム

 東京Vが誇る「DHL砲」が、ついにさく裂した。札幌戦でブラジル人助っ人のレアンドロ、ディエゴ、フッキがゴールでそろい踏み。3-1と勝利し、05年8月24日の清水、同27日の鹿島戦以来983日ぶりのJ1連勝を飾った。柱谷監督は「コンビネーションがだいぶ、かみ合ってきた」と前線のブラジル人トライアングルを評価した。

 前半5分、ゴール前のこぼれ球をレアンドロが頭で押し込み来日初ゴール。これで波に乗ると同21分にディエゴが2試合連続得点を挙げ、同33分にはフッキがレアンドロ、福西との流れるようなパスワークからチーム3点目を奪った。ディエゴは「チーム全員で(3人のゴールを)喜んだ」と笑顔。3選手の自宅は徒歩圏にあり、食事を一緒にしたり、家でサッカーゲームを楽しむなど、ピッチを離れての連携は抜群だ。

 名前の頭文字を取ると、浦和のACLユニホーム胸スポンサーで国際航空貨物運送の「DHL」になる。4月2日にフッキ加入が決まると、東京Vはすぐにチームスポンサー候補として同社をリストアップした。2戦連発のフッキは「これから先も他チームに対して脅威であり続けたい」。ディエゴは「優勝する頭でいます」。東京Vの「DHL砲」が、Jリーグに旋風を巻き起こす。【岡本学】