<J1:大分2-0東京V>◇第12節◇10日◇九石ド

 東京Vの柱谷監督が、0-2と完敗した大分戦後に、Jリーグと審判への怒りをぶちまけた。「うちは連戦で北から南へ移動しコンディションを戻せず、選手が踏ん張れなかった。そこに問題があった」。東京Vは6日札幌戦からこの日の大分戦と、中3日でのアウェー連戦。大分は6日に試合がなく、中6日でのホーム連戦だ。「なぜ、こういうスケジュールになるのか理解できない」。この1週間に限れば東京Vにとって過酷な日程を批判した。

 続いて矛先は審判へ向けられる。前半35分、MFディエゴが、大分MFホベルトの反則で止められたシーン。「どうしてイエローか分からない。決定的な得点機会の阻止。我々は前にレッドをもらっている。レフェリングに波がある」。今季は似たような場面で東京Vの選手が退場になった伏線がある。さらに他チームの試合でカード乱発、審判の暴言騒動など重なったこともあってか、J全体に疑問を投げ掛けた。

 前半32分には選手に指示を出そうとしたところ「異議を言うな」と主審と第4の審判員にとがめられたという。外国人選手も審判への不満を態度で示していた。後味の悪い5戦ぶりの黒星となった。