コンサドーレ札幌が新オプションを用意した。リーグ戦17位の札幌は17日、本拠地札幌ドームで2位の名古屋と対戦する。14日に札幌ドームサブグラウンドで行われた練習では、MF藤田征也(20)が右サイドバックに入った。三浦監督は「まだフィジカルは弱いが、オプションとして使い方はある」と意図を話した。持ち味の突破力を最大限に生かすため、サイドハーフとの併用を検討している。

 サイドバックは6日東京V戦の後半に1度務めた。ぶっつけ本番ながら機能したことで、この日から本格的に練習開始となった。藤田は「まだまだです。ただサイドバックをできるようになれば、プレーの幅も広がる」と貪欲(どんよく)に取り組んでいる。右サイドバックの平岡は、10日の大宮戦で右足首をねんざし本調子にない。この日の練習後には、もう1人の先発候補池内も体調不良を訴えた。2人の状況次第では、藤田がサイドバックとしてスタメン出場する可能性もある。

 サイドチェンジを多用する名古屋だけに、持ち前の攻撃力以上に、守備面での貢献も要求される。それでも「ポジションはどこであれチャンスがあれば出たい」と意欲をみせる。同期のMF西、新人のFW宮沢が存在感を示しているだけに、なりふり構わずアピールしていく。【上野耕太郎】