Jリーグの鬼武健二チェアマン(68)は19日、17日の浦和-G大阪(埼玉)でサポーター同士が衝突した件について遺憾の意を表した。「あってはならないこと」と発言し、今後、同じようなことがないよう各クラブに徹底、指導していく方針を示した。

 この日、東京・文京区のJリーグ事務局にG大阪、浦和の関係者が訪れた。同チェアマンは報告と謝罪を受けたが、「2、3日のうちに詳細な報告を受け、両クラブに(裁定委員会で)制裁を科すのか検討したい」と今後の対応について説明した。

 同チェアマンはホーム浦和の初動遅れ、安全対策の不備を指摘すると同時に、試合後のG大阪の円陣パフォーマンス、浦和選手の一部言動や審判への異議、心ない一部サポーターの行動を批判した。「品格、風格、礼儀、尊敬、敬意に重みを持って取り組んでほしい」と勝つことだけでなく、クラブとしてのあり方にも注文をつけた。