デビュー準備は整った。コンサドーレ札幌と5日に正式契約を結んだブラジル人FWエジソン(18)の選手登録が、23日に完了する運びとなった。25日のナビスコ杯千葉戦以降の公式戦出場が可能となり「メンバーに入れば、頑張ってチームに貢献したい。短い時間の出場でもゴールを取れるよう、がむしゃらにやりたい」と意気込みを口にした。

 練習生からの契約も、大きな期待を受けている。将来を見越しての獲得という面が強いが、高い技術と速さは非凡なものがある。戦力外が確実なノナトの不振などもあり、早い機会にチャンスが訪れる方向だ。

 三浦監督は千葉戦での起用について「ゲームに出ていないから、イメージがまだそこまで行っていない」と21日時点で構想にないが「ただ(他の選手の)ケガとかもあるんで。まだ分からない」と含みを持たせた。千葉戦出場がない場合でも、翌26日の練習試合を経て、31日のナビスコ杯川崎F戦に出場させたい意向でいる。

 この日、札幌ドームサブグラウンドでの練習では、ミニゲームでダビと2トップを組み、気迫あふれるプレーをみせた。「みんな優しくて力になっている」と、チームにもなじんだようだ。食事も問題なく、この日も大好物のカレーを昼食に取った。心身とも力を出せる状態にある。

 偉大なる発明家エジソンのことは知らなかったが、その功績を聞き「ペレも本名はエジソン。どのエジソンも天才だよ」と堂々言い放ったよう、ずぶとさもある。その言葉に偽りないことを、1日も早くピッチで証明したい思いでいっぱいだ。【砂田秀人】