<ナビスコ杯:神戸2―1浦和>◇予選リーグA組◇31日◇ホムスタ

 35歳のMF栗原圭介の2ゴールで、神戸のクラブ史上初の決勝T進出が見えた。高原の得点で先制されながら、前半36分にCKを頭で合わせ同点。終了間際の後半41分には中央へ走り込み、一瞬のスピードでDFをかわして右足で逆転弾を決めた。かぐや姫の名曲「神田川」が大ヒットした73年生まれのベテランは「誰が出ても神戸のサッカーができることが証明できた」と胸を張った。

 栗原の1試合2得点は、3月30日のリーグ磐田戦以来今季2度目だ。A組2位を守り、次節京都戦(8日)も勝てば文句なしで決勝T進出が決まる。衰えを知らない男の大活躍に松田監督も「頭が下がる思い。(23歳以下が対象の)ニューヒーロー賞をあげられないかな」と冗談を飛ばすほど。エース大久保が代表に拘束されるなど主力不在の中、浦和とは今季2勝1分け。強豪のナビスコ制覇の望みを「中年の星」が砕いた。【益子浩一】