<練習試合:V・ファーレン長崎5-1福岡>◇1日◇雁の巣◇45分×2本

 福岡の新助っ人候補は、不合格に終わった。1日、V・ファーレン長崎(KYUリーグ)と練習試合を行い、アルゼンチン人FWグスタボ・ロダス(22)をテスト。前半はトップ下、後半は3ボランチに入って43分までプレーしたが、決定機をつくれず、シュートもゼロ。リトバルスキー監督(48)の評価は「(ロダスは)あまり良くなかった。特に言うことはない」と低かった。田部和良GM(46)も「もうテストは終わり。彼は、うちには合わない」と獲得意思を示さなかった。

 控え組とユースの混成とはいえ、2階級下のチームに1-5と惨敗し、首脳陣の表情はさえなかった。ロダスは「(自分としては)良かったけど、まだ慣れなくて思うようなプレーができなかった」と話したが、格下のチーム相手に突破力を発揮できなければ、助っ人への道は遠い。同GMは「1トップを張れる選手はそろっているので、1・5列目くらいの選手を補強したい。(オーストラリア代表に選出され帰国中のFW)グリフィスは7月からはいないものと思っている」と話した。グリフィスからはW杯アジア3次予選の代表選出の有無も、日本に戻る日程の連絡も入っておらず、6月末に契約満了後は延長しない見込みだ。外国人枠に1人余裕ができるが、同GMは「外国人、日本人にこだわらずテストしていきたい」と、国籍にはこだわらない方針を示した。【佐藤千晶】