完全復帰へ折り返しだ。右ひざ前十字じん帯損傷で全治6カ月と診断された大分MF家長昭博(21)が3日、3カ月ぶりにチームに合流し、別メニューでリハビリを再開した。筋トレ、ランニングなどで体を動かし「まだまだ折り返し地点だが、自分が100%サッカーできるようになるのが待ち遠しい」。順調な回復ぶりを示すように語った。

 今季G大阪から加入したが、2月8日に負傷。福岡市内の病院で3月1日に手術し、東京都内の施設でリハビリを行ってきた。「今はランニングができる状態だが、大きなトラブルもなく、スムーズにきている。100%できる体になったら、絶対にチームに貢献できる自信はある」。久しぶりのピッチ上で回復具合を確かめるように、右足でボールを蹴る場面もあった。

 現在は8月中の復帰を目標にしている。これまで主力としてチームを引っ張ってきた北京五輪は出場が絶望視されているが、同じ右ひざ前十字じん帯損傷した浦和MFポンテが、5月31日に6カ月で公式戦復帰を果たした。「復帰したと聞いて励みになる。(五輪出場を)今の時点であきらめるのは早い」と、希望を捨てずにリハビリを続ける。