Jリーグは3日までに、川崎FのFW我那覇和樹(27)にドーピング禁止規定違反として出場停止処分を下した(先月30日付で削除)際、所属する川崎Fに科した制裁金1000万円を返却する方針を固めた。先月27日にスポーツ仲裁裁判所(CAS)が、Jリーグの同選手に対する処分を無効とする裁定を出しているが、翌28日に同リーグが開いた会見では今回のケースがドーピング規定違反か否かの判断がされなかったと主張。チームの管理責任を問うた制裁金について「返す論拠がない」(羽生事務局長)と返却しない方針を示していた。鬼武健二チェアマン(68)はこの日、返却するかについて問われ「検討している」と話すにとどめたが、関係者は「返すことになる」とコメント。ドーピング規定違反か否かの判断がされなかった、との主張は変えていないが同選手への処分が無効となったことを再考。道義的にチームへの制裁金も返却する方針に転換した。