<J2:広島5-2湘南>◇第18節◇8日◇広島ビ

 今季初の5得点で5連勝だ!

 サンフレッチェ広島は8日、広島ビッグアーチで湘南と対戦。攻撃が爆発し前半だけで3得点。後半に2得点を加え、5-2で快勝した。DF槙野が2試合の連続ゴールにFW久保の77日ぶり弾など昇格争いのライバルを圧倒。首位をキープし、次節は11日甲府戦(山梨)。前回対戦で敗れた雪辱を果たし、連勝をさらに延ばす。

 1万2156人の紫のサポーター、その声援がいつまでもやまなかった。観客を酔わせるゴールラッシュはMF服部から始まった。開始直後の前半4分、MF青山がドリブルでDFストヤノフにつなぐ。そのストヤノフが縦へ相手の背後をついたパス。服部が利き足と逆の右足できっちり決めた。「スペースが空いていたんで。そこをストヤノフも見ていた」。以心伝心の先制点。これは序章にすぎなかった。

 次は前半12分だ。右サイドのFK。MF李に槙野は「GKから少し外して蹴ってほしい」と耳打ちした。思い通りのコースに来たボールを頭で合わせて2点目。「セットプレーの練習をしっかりしてきた」と槙野は胸を張った。

 3点目は前半31分、青山のスルーパスに走り込んだMF高萩が決めた。後半11分にはFW佐藤寿が左足で4点目。最後はFW久保だ。後半29分から佐藤寿に代わって出場。2分後に3月23日水戸戦以来77日ぶりにゴールを決めた。森崎浩からのパスを、ゴール前左45度から左足を一閃(いっせん)。シュート回転のボールは、GKを避けるように右サイドネットを揺らした。スーパーゴールにサポーターは大喜び。「監督が使ってくれたので、結果が出てよかった」と久保。終盤の2失点は反省材料だが、サンフレの勢いは止まらない。【網

 孝広】