<J2:山形3-0福岡>◇第19節◇11日◇レベスタ

 梅雨空よりも重い雲行きが、福岡に立ちこめた。システム変更後の連勝が3で止まった敗戦は、マンマークによる体力消耗が影響した。「(福岡は)連戦のマンツーマンで、後半の頭から足が止まったので助かった」。山形の小林伸二監督(47)が指摘した通り、福岡は後半3分、7分と立て続けに失点した。リトバルスキー監督(48)は「後半の15~20分は、もっとやれたのではと思ったが、終盤はフィジカル面でもきちんとしていた」と運動量の不安を否定したが、大事な時間帯に走れない代償は6試合ぶりの完封負けだった。

 主将のMF布部陽功(34)は「ボールをポゼッションして、守備をする時間を少なくしないと体力が…。相手も分析してくるので、うまくいっている間に改善したかった」と悔やんだ。MF久永辰徳(30)も「結果重視で体力勝負に出ているので、連戦はどうかなと思っていた。動けない選手が出てきたときに、役割を変えてカバーできるよう、選手間で話し合いたい」と修正を急ぐ。次節(15日)はアウェーで首位広島戦。チーム立て直しへ連敗できない福岡は、戦術面でも精神面でも走り続けるしかない。【佐藤千晶】