後半戦の数値目標は1並びに決定!

 コンサドーレ札幌の三浦俊也監督(44)が17日、J1残留に向け具体的な目標を表明した。札幌・宮の沢での練習前にミーティングを行い、その中で残り21試合は「1勝1分け1敗ペース」「1試合1失点」というノルマを課した。開幕前は封印していた数値目標をあえて明確にすることで、選手に危機感をあおった。

 J1残留に向け、三浦監督が今季初めて2つのノルマを設定した。「今のペースなら(J1から)降格してしまう。1勝1分け1敗ペースを守り、3試合で勝ち点は4。1試合2点取られると苦しい。1失点以内に抑える」。午前9時半からの約10分のミーティングで選手たちに具体的な指示を与えた。

 現在リーグ17位と低迷する中、再開する29日のG大阪戦に向けての調整は、守備の立て直しに重点を置く。この日のミーティングでもテーマは守備のみに限定。失点シーンを映像で流し、確認作業を続けた。今季リーグ戦は13試合で12得点、25失点。1試合平均でも得点は0・92点に対し、失点は1・92点。無失点試合もない。「セットプレーからの失点は改善傾向にあるが、流れからやられすぎている」と三浦監督は分析。新加入のFWアンデルソンに対しても例外ではない。「DFをしなければ駄目だと話した」と徹底した。

 勝ち点についても「試合数=勝ち点」、1試合で最低でも勝ち点1をとることを目安にしてきた。しかし、第13節終了時点で勝ち点は10と下回っている。そこで、三浦監督は残留へ、3試合で勝ち点3から勝ち点4にペースアップした。MF西谷は「目標値にできる限り近づけていきたい。1試合1試合を大切にして、勝ち点を取っていく」と話した。

 ミーティング後は30分にわたってペースの速いランニングを課した。練習後は家族も交えた今年3度目となるバーベキューパーティーでリフレッシュ。硬軟を織り交ぜた指揮官の采配で反攻の夏にする。【上野耕太郎】