指揮官は新攻撃陣に手応えあり-。コンサドーレ札幌の三浦俊也監督(44)は2-4で敗れたG大阪戦から一夜明けた30日、リーグ戦再開黒星スタートにもかかわらず、巻き返しへ自信を深めた。中断期間中に補強したFWアンデルソンについて「(実戦を見るまで)半分、懐疑的なところもあったが、出来は悪くない。(所属なしの)フリーの選手だったので安く獲得もできた。パスもうまいし、ボールがよく収まった」と高評価を与えた。

 G大阪戦では守備が崩され4失点した。ただし、攻撃面では巻き返しを十分にできると感じ取った。「攻撃の部分ではアンデルソン、ダビ、クライトンの3人は十分に貢献してくれると思う」と期待。次節7月5日の清水戦(札幌厚別)までにエース、ダビがボールを持ちすぎる欠点を修正し、立て直しを図る。攻撃の起点となってきたクライトンへの相手チームのマークも厳しさを増していたが、ゲームメークもできるアンデルソンの加入で攻撃の幅は確実に広がった。

 次節について三浦監督は「メンバーはもう1度、考える」と再考を示唆。ベテランのDF西沢の起用などを含め、14戦零封なしのDFラインの再編を進めていく。【上野耕太郎】