大分が、そしてMF藤田義明(25)が、J1初タイトル獲得を照準に2日、クラブ初進出のナビスコ杯決勝トーナメント初戦に挑む。東京戦(味スタ)を控えた1日の最終調整後、シャムスカ監督は大混戦のリーグ戦の合間を縫って行われる準々決勝第1戦にも「マックスで戦う。最高の準備をして臨みたい」と全力宣言。先月29日のリーグ戦メンバー18人を1人も入れ替えることなく敵地に向かった。

 攻守で鍵を握るのが1カ月ぶりの公式戦先発となる藤田だ。FW平山らを擁する東京攻撃陣に「セットプレーの高さが強い。その対策でもある」とシャムスカ監督。攻撃でも、積極的に攻撃参加を見せる東京DF陣の裏を突き、前線でのポスト役も担う。藤田にすれば、05、06年とナビスコ杯を連覇した千葉時代では予選リーグも出場できず悔しさが残った。「チームにまとまりがあって、味方のために走れるところは、あのときの千葉と似ている。上(4強以上)に行きたい」。優勝に貢献できなかった悔しさを大分で晴らすため、まずは東京戦で先手必勝を狙う。【村田義治】