<ナビスコ杯:鹿島0-0清水>◇準々決勝第1戦◇2日◇カシマ

 J1清水は鹿島に0-0で引き分けた。ホームアンドアウェー(H&A)方式のアウェーでの第1戦は、中盤をWボランチにするなど守備を固め、狙い通りに無失点では抑えた。そのうえでアウェーゴールを狙いにいくも、得点は奪えなかった。8月6日の日本平での第2戦で、準決勝進出をかけて戦う。

 H&A方式のアウェー第1戦ということで、前半はなりふり構わず守った。MF伊東とMF本田のダブルボランチと左右にMF藤本とMF兵働を配し、自陣でほぼ横一列となって鹿島の攻撃に備えた。後半も守備に比重を置き、狙い通りに無失点。指揮官は「選手はよく我慢した。攻めに出たい気持ちもあったと思うが約束事を守ってバランス良く戦えた」と評価をした。

 失点のリスクを防いだうえで、アウェーゴールを狙いにいった。前半42分には、兵働のスルーパスにFW原が抜け出してゴールネットを揺らしたが、わずかにオフサイド。後半23分には、右CKをDF岩下が折り返したボールをDF高木和がヘディングシュートも、相手に防がれた。同36分には、スピードのあるFW矢島とDF戸田を投入。勝負に出たがシュート数は計3本で、得点できなかった。

 長谷川監督は「アウェーで0-0の結果は悪い結果ではないけど、いい結果でもなかったかな。アウェーゴールを取れれば」と振り返ったが、敵地で鹿島を封じてのドローは価値がある。準決勝進出には90分間での勝利が条件。90分で0-0なら延長戦に突入するが、失点しての引き分けでは敗退が決まる。第2戦まで、約1カ月。その間のリーグ戦で、調子をさらに上げていく。【浜本卓也】