開幕から3試合を終えたところで、マルセイユ、リヨン、ボルドーの“3強”がはやくも上位に立ったリーグ・アン。“ダークホース”と目されたサンテティエンヌが1勝2敗で15位に沈んでおり、厳しいスタートを強いられている。

 この状況で、サンテティエンヌのルセー監督は、第4節のリヨン戦(31日)に備え、28日からの練習は報道陣と観客をシャットアウトして臨むことを明らかにした。レキップ紙が報じている。

 今シーズンからサンテティエンヌでプレーする松井大輔は、これまで3試合すべてに出場しているものの、開幕戦、第2節とスタメン落ち。“古巣”ル・マンと対戦した第3節が初先発となったが、56分で交代させられている。プレー時間は3試合の合計で125分に過ぎない。

 23日の試合では、ベンチに下がる松井にル・マンのサポーターからも大きな声援がおくられたが、翌日のレキップ紙の評価は、先発22人の中でもっとも低い3点(10点満点)という辛い採点だった。

 次に対戦するリヨンといえば、松井が昨シーズンのリーグ杯でゴールをあげた相手。リーグ・アンのデビュー戦(2005年)で初アシストを記録したのもリヨン戦だった。隣り合うローヌ県のリヨンとロワール県のサンテチエンヌの試合は、「ローヌ・ロワール・ダービー」と呼ばれ、独特のムードをもつ伝統の一戦だ。新天地で初めての大一番を迎える松井の活躍に期待が高まる。